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  • 制御・・・2015/11/01 at 5:14 PM

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    高速増殖炉『もんじゅ』について、ついに政府は原子力開発機構から運営はく奪を検討との記事が出ました。やっとですね。国家プロジェクトとして1兆円以上もの税金を投入した挙句に、全く安全対策が進まずにほとんど放置されていた『夢の原子炉』がまさに夢で終わろうとしています。

     もんじゅは、冷却材に使用する金属ナトリウムが空気中の水分に反応しただけで大爆発を引き起こす、という非常に危険を伴う素材を使った運用が前提です。記憶に新しい中国の港での大爆発は消火に水をかけた為に被害が拡大しましたよね。もんじゅも、万一の場合にどうやって消火するかの対策も万全ではないままの開発スタートでした。そしてご存知のとおり、そのナトリウム漏れで95年に火災を起こしたにもかかわらずそれが隠ぺいされたために一気に世論の批判を浴びました。

     そもそも『夢の原子炉』と言われるゆえんは、プルトニウムとウランを混合使用する事によりプルトニウムを無限に増殖しながら使用できる、言わば無限原子炉として命名されました。しかしこれは理論上での話であって実現させるには大きな壁がいくつもあった訳です。それを世界のどこの国にも先駆けて成功させ運用したい、技術先進国日本の力を世界に知らしめたい…それだけの理由で国家プロジェクトにしたのです。ところが試験運用を開始したと同時に想定外のトラブルが多発。一歩間違えれば福島第一原発以上の放射能に汚染される事がわかっていながらどうしても『夢』を実現させたかった訳ですが、大きな事故を起こす前にやっと中止になりそうですね。

      『もんじゅ』の名前の由来は文殊菩薩から、新型転換炉の『ふげん』は普賢菩薩から付けたそうです。『両菩薩は獅子と象に乗っている。それは巨獣の強大なパワーもこのように制御され、人類の幸福に役立つのでなければならない』との願いから命名されたそうですが、仮に取り返しのつかない事故を起こしていれば菩薩にも申し訳ない事態だった訳で、多額の税金を投資した事は残念ですが正式に中止決定になれば世界的観点からも大英断と言って良いでしょう。福島原発の件で誰もがわかったはずです。自然のパワーには到底人間はかないません。人間が制御できる物には限界があります。どんな事態に遭遇しても100%安全が保障できないものは、運用すべきではない事を人間は肝に命じなければなりません。